基本動詞のgoとcome。
「go=行く」、「come=来る」、で覚えていると、「come=行く」の使い方に戸惑ってしまうかも。
基本の意味から押さえて、使い分けられるようになりましょう!
goの基本的なイメージ:視点から離れる
goには「離れてどこかへ行く」というイメージがあります。
自分や話し相手、トピックとなっている人や物が、そこから離れてどこかへ向かう時に使います。
自分が今いる場所からどこかへ向かって離れていく場合はもちろん、話し相手と一緒に見ている電車がどこかへ向かうというような場合にもgoを使います。
It stopped raining. Let’s go for a walk.
ー 雨が止みました。散歩に行きましょう。
Where does this train go?
ー この電車はどこへ行きますか?
It’s late. I’m going home now.
ー もう遅いです。家に帰ります。
comeの基本的なイメージ:視点に近づく
comeには「近づいてくる」というイメージがあります。
到着地点に自分や話し相手の意識がある場合には、goではなくcomeを使います。
「誰かが来る」という場合は、自分に意識を置いているので、「自分の方へ誰かが近づいてくる」という意味で使います。
「話している相手の方へ誰かが行く」という場合には、第三者の「誰か」よりも話し相手の方に意識を置いているので、「あなたの方へ誰かが近づいてくる」という意味で使います。
この場合、起点に焦点をあてる日本語では「行く」というので、ちょっとややこしいですね。
A: Dinner is ready.
B: I’m coming!
ー A:夕飯できたわよ。
ー B:今行く!
A: I’m having a barbecue this weekend. Can you come?
B: Who’s coming?
ー A: 週末BBQやるんだ。来れる?
ー B: 誰が来るの?
goとcomeの違い
視点がどちらにあるかでgoとcomeを使い分けていきますが、goとcomeを入れ替えるとどんな違いが生まれるか、確認してみましょう。
Is she going to a party? She looks great in that dress!
ー 彼女はパーティーに行くのかな?あのドレス着てステキですね。
こちらの場合は、自分はパーティーにはいかないので、視点は自分のところにあります。
つまり、彼女は自分の視点から離れてパーティーへ行くので、goを使います。
Is she coming to the party? John really wanted to meet her.
ー 彼女はパーティーに来るのかな?ジョンが彼女にすごく会いたがってたんだよね。
comeを使うと、視点がパーティーに置かれます。
視点があるということは、自分または話し相手がパーティーに参加するという事になります。
bringとtakeの違いも同じ
同じように、「持っていく」という意味のbringとtakeも、comeとgoのように、視点を元に考えます。
自分や話し相手、トピックとなるものなど、視点に向かっていく場合にはbring、視点から離れていく場合にはtakeを使います。
It’s going to rain today. You should take your umbrella with you.
ー 今日は雨が降るよ。傘を持って行った方がいいよ。
玄関先で見送っている時の会話。自分のいるところから、話し相手と傘が離れていくので、takeを使います。
A: These cookies look really good.
B: Take one! Ben brought them for us.
ー A: このクッキーおいしそうだね!
ー B: おひとつどうぞ。ベンが持ってきてくれたの。
Bがクッキーを食べるときには、Aが見ているクッキーの山(視点)からクッキーが1枚離れるのでtakeですが、ベンがAのところ(視点)へクッキーを持ってきてくれたのはbringとなります。
I love your chocolate cake. Can you bring it to the potluck tomorrow?
ー あなたのチョコレートケーキ大好きなの。明日の持ち寄りパーティーに持ってきてくれる?
自分も話し相手もまだパーティー会場にはいませんが、意識をパーティーにおいているのでbringを使います。これが “take it to the party”だと、自分が参加しないパーティーの話をしているように聞こえます。
まとめ
日本語訳から単語を選ぶのではなく、単語の持つ意味やイメージから言葉を選べるようになると、自然な英語が使えるようになりますよ!