この言葉、聞いたことありますか?
今回は、「天才のゾーン」と言われる Zone of Geniusを含む4つの領域と、学習との関係についてお話します。
4つのゾーンとは?
これは、Gay Hendricksの「The Big Leap」に紹介されている、「4つのゾーン(領域)」という考え方です。
私たちは日々色々な事をこなしていますが、その中でも自分に向いていること、向いていないこと、あると感じているのではないでしょうか。
そういった自分に出来ることをレベルごとに4つに分けたものがこちらです。
1.Zone of Incompetence(無能力のゾーン)
2.Zone of Competence(能力のゾーン)
3.Zone of Excellence(卓越のゾーン)
4.Zone of Genius(天才のゾーン)
ではそれぞれの領域を解説していきます。
Zone of Incompetence(無能力のゾーン)
自分がうまくできない、得意ではない領域のこと。
例えば私は収納上手ではなく仕方なくやっていますが、うまく空間を使えていないですし、片付けのクオリティも低いです。
できればこの領域のことはやらないですむようにしたいところです。
Zone of Competence(能力のゾーン)
そこそこうまくやれるけど、自分ではなく他の人でも出来る作業の領域。
例えば、私の場合でいうと、帳簿付け。簿記を学んだのでそこそこのレベルで出来ますが、必ずしも私がやる必要はない作業です。
仕事や家事などでも、自分でなくてもいい仕事、色々あるのでは?
Zone of Excellence(卓越のゾーン)
これは上手くできるし、楽しめる領域のこと。人にお願いされたり、仕事としてお金を稼げることがこの領域に入ります。
努力で得られるスキルなどもこの領域に入り、このレベルにとどまることも多いです。
私にとっては料理です。やっていて楽しいですし、持ち寄りパーティーやホームパーティをすると喜ばれます。お店のキッチンに立ったこともあります。
Zone of Genius(天才のゾーン)
天才の領域、という名のごとく、やっていて楽しくて仕方がなく、自分が持っている性質ともうまく絡み合って、らせん階段のようにどんどんと上を目指していけるようなこと。
私にとってはこれが英語コーチングのお仕事です。
自分の今までの人生経験と英語力を活かしながら、人に向き合える仕事は楽しく、日々改善しようと意欲的に取り組むことが出来ています。
この領域は自分が自然にできることで、努力している感じはありません。それでも、個人にとっても、社会にとっても、一番豊かさを生み出すのです。
強み、スキル、才能が全て重なる、この領域のことを、世の中全ての人が出来ていたら、発展のスピードがものすごいはずです。
学習との関係
社会人で英語学習をされている方は、お仕事をしながら、家事をしながら、時間を見つけて英語に取り組んでいらっしゃると思います。
英語の学習自体が楽しくて学んでいる方もいれば、英語には苦手意識を感じながらも、頑張って学習している方もいるのではないでしょうか。
では、どちらの方が学習効率が高そうだと思いますか?
- 毎日、無能力のゾーン、能力のゾーンのことばかりに時間を割いていて、そのすき間に英語の学習をする
- 天才のゾーンのことにほとんどの時間を使いつつ、すき間時間に英語の学習をする
1の状態より2の状態の方が、日々の生活でストレスを感じることが少ないので、学習にポジティブな状態で取り組めそうですよね。
日々行っていることを見直してみる
もちろん、無能力のゾーン、能力のゾーンで、日々やらなくてはいけないことも多くあるはずです。
ただ、今より少しでも豊かな自分になろうと思ったら、天才の領域に少しでも多くの時間を割けるように、何か行動を起こしてみたいものです。
そこでまずは自分にとってどの作業がどのゾーンに当てはまるのかを振り分けてみるところから始めましょう。
普段行っていることを書き出したら、リストを眺め、無能力・能力の領域で人に任せられるものはないだろうか、お金を払ってでも人にやってもらった方が自分のためになることはないだろうか…。
そういう視点で見直してみてください。
もしかしたら、お風呂掃除は旦那さんがやってくれるかもしれない、大掃除をするより、何ヶ月かに1回でもクリーニングサービスを使った方がストレスが減るかもしれない。
人に任せられなくても、お掃除ロボットや食材の宅配を使って、家事の時間を減らしたり、1日に何度もしているメール確認の頻度を減らして時間を短縮したり、業務を効率化したりして、作業にかける時間を減らす、ということも考えられるかもしれません。
いずれにしても、自分がやる、と抱え込んでいると、なかなか状況は変わりません。
私も英会話学校時代に、同僚の先生に任せるよりも自分がやった方が早いとか、頼むのが申し訳ないとかいう理由で、仕事をたくさん抱えがちでした。
でもそうした作業に1日の大半を取られてしまうと、よりクリエイティブに、自分を高めるための時間が無くなってしまいます。
自分が一番輝けること、Zone of Geniusを見つけ、そこに使う時間が少しでも増えていくよう、まずは行動をしてみるというのが大切ですね。
自分を整えるということ
学習という作業をしているのは、私たち自身。
作業をする自分自身がどんな状態にあるかによって、当然効率は変わります。
例えば、必要ないアプリがたくさん入って容量の空きもバッテリー残量もほとんどない古いスマホと、新しく容量もバッテリーもたくさんでサクサク動くスマホ。何か大切な作業をしようと思ったら、どちらを選びますか?
自分自身が古いスマホのようにボロボロだな、と感じたら、必要ないものから手放してみませんか。
Zone of Geniusを見つけてそこに時間を費やすために、今何が出来るかを考えて現状を変えるための一歩を踏み出す。
この一歩が、英語学習の効率UPだけでなく、仕事にも人間関係にも、きっと良い影響を与えてくれるはずですよ。