継続を断念したことがある方は、理由を思い出してみてください。
「今日は疲れているから」
「今日は他にやることがあるから」
「今日は飲み会に誘われたから」
「明日こそは!」と誓って1日だけお休みするつもりが、いざその明日になると、また別の理由が出てきて、結果いつの間にかやめてしまう・・・。
今度こそそんな状況を打破したいという方は、「if-thenプランニング」を試してみましょう。
if-thenプランニングとは
if-thenプランニングとは社会心理学者のHeidi Grant教授が提唱している目標達成法で、「もし~なら、~する」という条件型の計画をたてる方法です。
とてもシンプルですが、科学的に効果が実証されています。
学習の条件を「帰宅したら」にしていたとしても上のような理由で続かないのであれば、無意識に
「疲れていなくて、他にやるべきこともなくて、飲み会もない日にやる」
という設定をしてしまっています。
毎日お風呂上りにストレッチしているとか、毎朝ジョギングしているとか、毎朝コーヒーを豆から挽いて入れるとか・・・。何か習慣としてやっていることがあれば、「やらなければ」と思うことなく、自然に行動しているはずです。
if-thenプランニングを使って、英語学習を習慣化しましょう。
if-thenプランニングでプランニングするポイント
if-thenプランニングの効果を最大限引き出すためには、次のポイントを意識してプランニングします。
- ifの状況は、「時間」と「場所」をできるだけ具体的に設定する。
- 障害となりそうなものをあらかじめ想定しておく。
- 目にするところに書き出しておく。
例えば、「寝る前に音読する」が、疲れているとか、ついついテレビを見て時間がなくなるなどの理由で続かないのだとしたら、「疲れていない」を条件に入れず、テレビを回避するようなif-thenプランをたてます。
「お風呂からでたらそのまま部屋へ行き、机に座って1ページ音読をする」
「寝るために部屋に入ったら、ヘッドホンをセットしテキストを開き、音読をする」
このように、お風呂から上がった瞬間、部屋に入った瞬間がトリガーとなり、行動に結びつけることができるのです。
if-thenプランニングをするときは、できるだけ状況を具体的に思い描いて、それに基づいた現実的なプランをたてましょう。
皆さんの生活上でやらない言い訳になりそうな条件を回避しつつ英語を続けられるように、細かく設定します。
そして、習慣になるまでは、自分の意識が向くように、目にするところにプランを書き出しておくことをお勧めします。自分の部屋や冷蔵庫、トイレや手帳など、自分の計画が目に入るたびにリマインダーとなり、成功率を高めてくれます。
if-thenプランニング具体例
では、実際にどのようなプランをたてたらいいのか、いくつか例をあげてご案内します。
現実には、月・水・金に30分早い電車に乗り損ねてしまうような場合もあるでしょう。
細かい条件を設定しそれに従って実行していくうちに脳がパターンを覚え、その特定の条件がトリガーとして働き、行動が習慣化されるようになります。
ただ、あまり複雑な条件を設定したり、行動のハードルがあまりにも高かったりすると、実行が難しくなりますので、そのあたりも注意して設定しましょう。
大事なことは「現実的なプランを立てる」ことです。
出来ない分を後回しにして帳尻合わせしようとすると、学習時間が雪だるま方式に膨らんで、やる前から脳が無理だと判断してしまいます。
また、毎日時間通りに起きられないほど朝が苦手な人が「早起きして勉強する」という目標を立てるのも、成功体験を積みにくいためお勧めしません。
実現可能なプランを立て、それを続けることが大切です。
まとめ
if-thenプランニングは、「やろう」という気持ちがあるものの、なかなか行動に移せない方にぜひ試していただきたい方法です。
今回ご紹介した、成功しやすいプランの立て方を参考に、ご自身の目標、生活、性格に合ったプランを立て、ぜひ今日から始めてみましょう。
こなせるレベルの目標を細かく設定したif-thenプランニングに組み込み、英語学習を生活の一部として習慣化できてしまえば、無理なく学習を継続できます。
学習の継続こそ英語上達のカギです!