概要
日本語を英語に訳して書く「和文英訳」と似ていますが、瞬間英作文は簡単な文を「即座に」英語で言う、というトレーニングです。
トレーニングの効能
英語回路構築
「簡単な文を瞬間的に訳して声に出して言う」というトレーニングをひたすら続けることで、基本的な英語構文を徹底的に刷り込みます。
英文には基本的なパターンがあります。何度も繰り返すことで、そのパターンをゆるぎなくしっかり定着させると、正しく自然な英語がすっと口から出てくるようになります。
これが、英語回路、つまり英語の語順の回路が自分の中に出来上がっているということ。英語回路ができると、日本語から英語に訳すというステップがなくなり、日本語を介さずに話したい内容をそのまま英語にできるようになります。
使える英語を増やす
瞬間英作文では、「見たり聞いたりしたらわかる」レベルの英語を「使える」英語にしていきます。
使える英語が増えてくると、すぐに口から出せる文章が増え、「できない」と感じていた人も「できる」を実感できるようになります。
「できる実感」はモチベーション維持にもつながります。これも背伸びしないで基本的な文章を使って瞬間英作文に取り組む効能です。
トレーニング方法
準備するもの
- 英文
- 日本語訳
- 音源(読み方に不安がある場合はあると良い)
- 赤ペン
トレーニング手順
- 英文と日本語訳があるテキストで、英文が見えない状態にしておく。
- 日本文を見て素早く英訳し、声に出して言う。わからなければ考えなくてよいので3へ。
- 英文を見て自分の言った英文と比べる。
- 正しい英文を理解したら、声に出して何度か読む。
- 次の文で2~4を繰り返す。
- 一通り終わったら、また最初の文から2~5を行う。英文が滑らかに口から出てくるようになるまで繰り返す。
トレーニングのコツ
- 簡単な文をたくさん練習する
難しい単語や装飾語は取り除きましょう。簡単と思うレベルの英語に何度も取り組むことが、英語回路を作るのに重要です。難しいと感じると負荷がかかり、途中でめげてしまいがちです。 - テンポよく、スピード重視で
慣れて英文が頭に入ってきたら、テンポよくスピードを重視します。滑らかに言えるように、同じ様なパターンのものを何度も練習することで、実際に使う時にも同じように滑らかに口から出せます。 - 暗記にならないように
瞬間英作文は暗記ではありません。じっくりと英文を読んで覚えようとしないで、トレーニングの感覚で何度も何度も繰り返すことで体で覚えるようにしましょう。
おススメ教材
簡単な構文を使えるようにするためにお勧めの教材が、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」です。
中1レベルの基本的な文法項目を使った文から始まり、少しずつレベルアップしていきます。
CDは「日本文→ポーズ→英文」という順序で収録されているので、日本文を聞いたらポーズの間に英文を声に出し、CDの英文で答えを確認できます。
テキストは日本文、英文が見開きで1ページずつ収録されているので、確認も簡単です。
基本構文をスピーディーに声に出すトレーニングができるようになっています。