これまで英語マスターへの道を幾度となく歩いた方。
そして今回初めて英語をやってみようと思い、こちらにたどり着いた方。
やみくもに始めると、どこかで壁にぶち当たり、そこでまた歩みを止めてしまうかもしれません。
英語ができるようになると、世界は広がります。
そうわかっていても、途中であきらめてしまう人がたくさんいます。
せっかくやろうと思ったのに、志半ばであきらめてしまうことのないよう、あらかじめ行ってほしい準備を2つお伝えします。
「なぜやるか」に向き合う
目的なく始めたことが何年も続いている方はいらっしゃいますでしょうか。
モチベーションなく始めた仕事が何十年も続いているという方はいると思います。
生活するため、家族を養うため、お金を貯めて趣味を続けるため、など、働く理由があり、不満はあっても辞める方のリスクが大きかったり転職活動が面倒だったりすると、あっという間に年月が経つことはあるかと思います。
何となく始めた趣味が思いのほか楽しくてのめり込み、何年も続いているという方もいるでしょう。
一方で、新年の抱負で見かけるようなこういった目標はどうでしょうか。
「毎朝早起きする」「毎日ジムに通う」「5キロ痩せる」「1ヶ月に5冊本を読む」「禁煙・禁酒する」
粘り強く続けて達成した人、数週間、数ヶ月でなんとなくやめてしまい、また同じ目標を掲げている人、どちらが多いと思いますか。
実は私も三日坊主で、早起き、運動などは、数日続けてはしばらくお休みして、を繰り返してしまいます。
モチベーションコントロールの3つの秘訣でも紹介しておりますが、ここでは一番大切な、理由ありき、という点をお伝えします。
物事を始める時、通常スタート時のモチベーションが一番高く、その後徐々に下降していきます。モチベーションが下がるのは当たり前なのです。
短期間で達成できることであれば、始めた時のモチベーションでゴールまでできるかもしれません。
しかし、英語は一朝一夕では身につきません。
英語を始めるきっかけが、「なんとなく」の場合、何度となく訪れる「モチベーションダウン期」を乗り越える力が不足しがち。
英語ができるようになりたい理由があると、その理由を思い出すことで、再度一歩踏み出す力に変えることができるのです。
明確な理由がないという方も、「なんとなくやってみようかな」の奥底に眠っている、「なぜやるのか」を掘り起こしてみてください。
ちなみに、きっかけと理由は違う場合があります。
私の場合、英語学習を始めたきっかけは「話せるようになったら今とは違う世界が見えると思ったから」でした。
ただ、進むための大きな原動力になった理由は、「通じた時、楽しかった!もっとその楽しさを味わいたい」でした。
好きこそものの上手なれ、と言いますが、好きだから、楽しいから、というのは大きな力になります。
スポーツをされている方も多いかと思います。学生時代にはもしかしたら何か部活に入らなければいけなかったとか、親に言われたとかでスポーツをしていた方もいるかもしれません。しかし、続ける必要がない社会人になっても続いているのであれば、「楽しいから、好きだから」という気持ちが大きいのではないでしょうか。
こと英語に関しては、学生時代の「勉強」の苦手意識を引きずって、ネガティブな印象を持っている人が多いようです。私が働いていた英会話スクールでは、必要に迫られて重い腰を上げて入学される人もいましたし、企業研修に関わっていた時にも会社の指示で半ば渋々参加している人もいました。
これから始める皆さん、ぜひ英語学習に「楽しい」と思える要素を探してみましょう。
楽しさは人によって色々です。進歩を感じることが楽しいと感じる人もいますし、新たな学びを得ることに楽しさを見出す人もいます。実際に笑いのある楽しいレッスンに参加するのも良いですし、自分の好きなことと関連付けてみたり、良きライバルと切磋琢磨したりするのも良いでしょう。
英語が使えるようになることで広がる世界を思い、ワクワクする気持ちが生まれる場合もあります。
英語の楽しさをたくさんの人に感じてもらい、英語ができる世界を一人でも多くの方に経験してもらいたいと思っています。
覚悟を決める
2つ目の準備は、やり切る覚悟を決めるということです。
英語をマスターするのは簡単ではありません。
いくら良い師に巡り合っても、ただ講義を聴いているだけでは話せるようになりません。
また、海外に長年暮らしていても、日本人のコミュニティで生活していたら全く話せるようになりません。環境だけでなく、知識を入れ、使ってみるという行動が必要なのです。
現在地と目標地点、今まで培ってきた英語力や、それぞれの得意・不得意分野によって、達成までの時間はバラバラです。
簡単に目標達成する人もいれば、時間がかかってあきらめそうになる人もいます。
アフリカのある部族には、干ばつの時に行う雨ごいの儀式があります。その儀式を行うと、百発百中で雨を降らせることができるそうです。
なぜその儀式が必ず成功するのだと思いますか?
その部族だけが特別な力をもっているのでしょうか。
その部族の成功の秘訣は、
「雨が降るまで儀式を続ける」こと
英語の習得もこの雨ごいの儀式と同じです。
学習を続ければ必ず上達します。
要は、やり続けるか途中であきらめるか、なのです。
ここまでたどり着いていただいた方は、すでにスタートラインに立っています。
さあ、覚悟を決めて一歩踏み出してみましょう!