やる気がないわけではないのに、なかなか学習が続かない。

そんな悩みを抱えている方にお勧めなのがPDCAノートの作成です。

私が会社を退職し、一日の時間を自由に使えるようになった時、なかなかうまく時間が使えなかったことがあります。

ブログを書こうと決めていても、朝掃除を始めたら、色々気になって手を広げてしまう、ちょっとネットサーフィンをしたらもうお昼。ご飯を食べて少し休憩のつもりがあっという間に1時間。こんな調子でなかなか思うように進まない時期がありました。

その時に目にしたのが、岡村拓朗さんのPDCAについてのサイトです。

仕事や学校などルーティンがある場合には、時間と場所をトリガーにして行動するif-thenプランニングがうまく働くのではないかと思います。
ただ、丸1日を自由に使える場合には、どのように時間を使い何を達成するか、あいまいになりがちです。

私のようにぼんやりと計画を立てると、気が付くとリサーチが脱線していたり、ちょっとの休憩が1時間になっていたりなどして、全く計画通りにいかない、なんてこともあるかもしれません。

私に効果があったのが、PDCAノートの活用です。

PDCAノートの活用法

ビジネスでよく使われるPDCAというのは、PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACTION(改善)のサイクルを繰り返すことで業務改善を行うものです。

同じ様に、1日のスケジュールに対しても、このPDCAのサイクルを回すために使うのが、PDCAノートなのです。

PDCAを回すということは、つまりこういうこと。

PLAN:ゴール、目標を明確にし、どのように達成するかを計画する。

DO:実際に実行してみる。

CHECK:計画に対して、実際の結果はどうだったか。どこが成功でどこが失敗か。成功、失敗の要因は。曖昧にならないよう、具体的に厳しく評価する。

ACTION:評価の内容を受け、改善を行う。そのための計画を改めてPLANに落とし込む。

P→D→C→A→P→D・・・ とぐるぐる回るため、PDCAサイクルと言われたり、PDCAを回すと言われたりします。
重要なのは、目標に向けて日々改善し、最終的に目標を達成することです。

例えば営業の仕事をされている方でしたら、「今月の販売目標10件、売上目標100万」など、なんらかの目標があるかと思います。
それを達成するためには何件のアポが必要か、そのアポを取るためにいつまでに何をするか、商談がうまくいかなかったらどうするか、など、ノートを使うにしろ使わないにしろ、都度、PDCAを回しているかと思います。

To-Doリストを利用して、やるべきことを片付けている方もいるかと思います。

先ほどのサイトには色々な方法が紹介されていますので、じっくり学びたい方はサイトを見たり本を読まれたりするのもおすすめです。

ここでは、岡村さんの方法も踏まえつつ、基本の2パターンを紹介したいと思います。

日頃からなんとなくPDCAを取り入れている方

朝起きたら「今日は単語帳と音読をやろう」と考え、1日の終わりに「単語はちゃんと取り組めたし昨日の分も覚えてた。ただ、緊急の仕事が入って残業になったから、新しいページを音読するつもりが、お風呂の中での復習だけになっちゃった」と考える、なんてことを自然にやっているあなた。

すでに上級者です!

頭の中のTo-Doリストの改良版としてPDCAノートを活用すれば、さらに整理され、効率的にPDCAを回せるようになるはずです。

時間を自然にうまく使えているあなたは、簡略なPDCAノートを利用してみましょう。

メモ帳程度の大きさのノートで構わないので、横向きにし、上の1~2行のスペースにその日の大きな達成目標を記入。その下は縦に4つに線を引き、左からPLAN、DO、CHECK、ACTIONのスペースとします。

朝、または前の日の夜にPLAN部分にやるべきことを書き、1日の終わりに振り返って何を行ったか、それに対しての検証、そして改善策を書き出す、というのを取り入れてみましょう。

英語学習で言えば、こんな感じです。

気づくと無駄に時間が過ぎている方

今日は何やろっかな~。色々できたらいいな~。で1日が始まり、気づくと何も達成していない、という日が多いという私みたいな方には、もう少し細かいPDCAノートの使い方がおすすめです。

もしかしたら平日はうまく時間を使えていても、週末になるとだらけてしまう、という方もいるかもしれません。

だらだらした休日を過ごすことが目的なのであればそれでよいのですが、何か達成したい事があるのPDCAを活用して、改善していきましょう。

基本的には4つに分けるのは同じですが、大きく違うのは、タイムラインがあることです。

PとDの列については、さらに縦半分に線を引くパターンもあります。左に「成果につながる」こと、例えば英語力を上げたい方であれば英語学習に関すること、そして右側に「成果につながらない」こと、つまり、家事とか日常生活といったことを書いていくのです。

確かに、日常生活の雑多なことを切り離すとすっきり見えます。私は線を引くパターンで利用しています。

PDCAノートを書いた日と書かない日では、マインドセットが明らかに変わります。
私の場合、ノートを使っていない時は「これやろうと思ってたけどもうこんな時間か。まあ、明日でいいかな。」となりがちです。

ノートを使うことでより時間軸がはっきりするため、「この時間からこれをやるためにはどう行動すればいいか」を考えるようになり、多少予定とのずれはあっても、1日中、まあいいか、で過ごすということがなくなりました。

PDCAノートを始めるのに必要なものは?

PDCAノートを始めるにあたり、私がまず用意したものは、この3つです。

方眼ノート・定規・ペン

方眼ノートは、私はナカバヤシのロジカルノートを使っています。1冊100円しないのでお手軽です。

そして、ペンについては私は3色で、重要なポイントは赤や青を使っていますが、フリクションペンなどの消せるペンを使うことを強く推奨されている方がたくさんいます。

理由は、都度軌道修正のためです。

特に下のタイプのタイムラインがあるPDCAでは、一つずれると後の予定にまで響くことが多々あります。

それを防ぐために、何か終えるごとにDOの項目をアップデートしていき、それによって以降のPLANに変更が必要であれば、消して書きなおす、というわけです。

ズボラな私は、大きく変更になりそうなときは、線を引いて決して横や上に新しいことを書いています。
本当はこれをやろうとしていたんだ、という自分への戒めと、もともと立てた予定との乖離を認識して、翌日以降、時間を調整しなくてはいけないアクティビティもあるかもしれないと思うからです。

いずれにしても、大切なのは決められた通りにやることではなく、自分が効率よく目標達成できる方法でやることです。

PDCAが効くかもな、と思われた方は、やりながらご自身のやりやすい方法にアレンジして取り入れていかれると良いと思います。